佐藤まりあさんの講演のメモ

多読のスタートは辞書なし(1ページ100語弱の本でわからない単語が3つ程度まで?)で読めるレベルから。文字だけでなく、絵や常識から内容を理解してよく、意味のわからない単語等を読み飛ばす力をつける。日本語に置き換えていないかの判断は難しいが、日本語へ訳したり、日本語の語順に戻したりせず「読みっぱなし」にしていればよい。たくさん読むことを優先し、難しい作品を無理して読む必要なし。ストーリーを知っている本はさくさく読める。ストーリーがおもしろい難しい本、英語がおもしろいのはやさしい本という人もいる。
100万語くらい読むと、自分の好みや傾向がわかり、読書計画が立てられるようになる。1日30分くらい読んで1年くらいで達することが多いが、かける時間の長さは自由。(どちらがいいとはわかっていない) 読書記録は、つけたほうがいい。語数をカウントしなくても、感想だけでも。多読の欠点として、自分がどれくらい力がついたかわかりにくいということがあげられる。再読するときに、前回と比べることができる。SSSの掲示板で仲間を見つけたり、相談に載ってもらったりできる。
どんな本を読むかについて。子どもにはORTやLLLなど、大人向けにはPenguin Readers(オレンジ・映画を題材にしたものなど)・OBW(黒い・古典のリライトなど、話が略されていることも)・Cambridge Readers(書き下ろしで、話のつじつまが合う)・Macmillan(シンプルな文章で読みやすい反面、単調さも・マンガ的な挿し絵)などがある。各シリーズともシリーズ内でレベル分けされていて、相互にはわからない。ブックガイドの利用がお勧め。
英語検定で高得点を取っているのに、英語がわかった気がしない人には、ある程度のレベルを読んでから、レベルを下げると精神的によい。ただし、足りないのは〜L3くらいまでの易しいところ。ネイティブの子ども向けのI Can Read(?)などが楽しめる。
基礎からやりたい人は、ORTなどから。
ブッククラブでは、難しい本の棚で選んでいる人にきくといい。SKMの水色のバッジをしている人にきくとアドバイスをしてもらえる。
いろんなジャンルを平均して読む必要もなく、好きなジャンルをどんどん読めば、好きなジャンル-2くらいのレベルが読めるようになる。4技能のすべてに時間をさく必要はなく、多読していると他の技能も上がる。音読はやらない。カタカナ発音を耳が覚えることになる。
子どもへは生の読み聞かせ。視聴覚教材は、あくまで補助教材。