考えて行動する力

お食事前後のかた、ごめんなさい。
今日保育園のお迎えに行き、せっちーが自分でつかった砂場用おもちゃを片付けるのを待っていたとき、年下の園児さんが突然ぴゅーっといい勢いで戻してしまいました。夕保育で、みんな園庭で遊んでいるときでした。園庭にいた先生お二人のうちお一人が、その園児さんのそばに付き添い、もうお一人の先生が保育室へ静かに走って行きました。他の保育士さんに知らせに行ったのか、片付けるためのものを取りに行ったようでした。たまたまそばにいた他のママさんとわたしは、他の園児さんたちが近づかないよう目を配り、近くに来たお友だちには離れるよう促しました。


その様子を見ていたせっちーが、嘔吐したお友だちのほうへ来ると、その子を中心に、半径1.5mくらいの円を足で描きました。そして、近寄ってくるお友だちがいると、「円の中に入っていいのは、先生だけ。」と静かに話しています。


そうこうしているうちに、具合が悪くなったお友だちは保育室に入り、先生が現場に土をかけ、土ごと嘔吐物を回収し、消毒液を撒きました。その作業が始まるまで、他の園児さんが保育室に戻るよう促されるまで、ずっと円の外側に立ち、「この中に入っていいのは、先生だけだよ。」と近づいてきたお友だちに伝えていました。


その後、園庭に出ていたおもちゃやスクーターなど、全てを片付け終えてから、自分の帰るお支度を始めました。


帰宅した相棒にこのことを話すと、「どうして円を描いたの?」と尋ねました。「円を描けば、そこから入っちゃだめって、わかるから。」「どうして、円を描けばいいって、思ったの?」「わかんないよ。描いたほうがいいって思ったの。」 おそらく、嘔吐した子のそばに近寄ってはいけないことは、4年間の保育園生活で見聞きしているはずです。それを自分のことだけでなく、周りにいたお友だちのことも考えて、線を描いたんですね。
小さいお友だちには、漫然と「そこ近づかないで。」って言うより、線を引いて、「線からこっちは入っちゃダメなの。」と言うほうがわかりやすいですよね。それを、せっちーが自分で考えて行動したことが、うれしい驚きでした。


実は、おうちモンテッソーリの中で、具体的に線を引いて示したことがあります。(ここには詳細は書けないのですが。)もしかすると、そういったことも、影響してるのかしら。小さなお友だちの安全を考えたときに、思い付いたのかしら。そうだとしたら、うれしく感じます。状況を見て考えたり、動いたりできるのは、素晴らしいことです。(^^)